10月東部例会 原田曜平氏(マーケティングアナリスト)

 日本海政経懇話会東部例会(新日本海新聞社主催)が16日、鳥取市永楽温泉町のホテルモナーク鳥取であった。若者の消費行動に詳しいマーケティングアナリストの原田曜平氏が講演し、「Z世代」と呼ばれる若年層と接するには「特徴であるチル(のんびりマイペース)とミー(強い自己承認欲求)を満たすことを考えてほしい」と述べた。
 講演で原田氏は、Z世代を「1998~2007年に生まれた層」と定義。「超人手不足の時代であることから受験や就職での競争が減り、のんびりマイペースに過ごす『チルの文化』がある。また、交流サイト(SNS)の利用率も高く、自己承認欲求が強い」と解説した。
 そして「付き合い方のポイントはチルとミーを満たすこと」だとし、企業が取り組む具体的な方法としては「長期休暇の取得などプライベートな時間を尊重する姿勢を示したり、叱らずに丁寧なフィードバックを頻繁に行ったりするなど細かなコミュニケーションを取ること」だと強調した。
 また、Z世代は「SNSを使った情報拡散力が大きく、グローバルな情報も集めてくる。そういう人材としてビジネスで生かしていくのも手だ。未来の人材としても消費者としても重要」とした。
 中部例会は17日午後1時半から倉吉市の倉吉シティホテルで開かれる。