12月例会
日本海政経懇話会西部例会(新日本海新聞社主催)が5日、鳥取県米子市久米町のANAクラウンプラザホテル米子で開かれ、日米双方の企業で経営に携わり、現在はパナソニック社外取締役などを務めるハロルド・ジョージ・メイ氏が講演。企業経営者として自らが実践した目標の掲げ方などを例に、国際競争の時代に求められるリーダーの姿を説いた。
「外国人経営者が考えるリーダーシップの在り方」が演題。メイ氏は2期連続で赤字を計上していたタカラトミーの業績をV字回復に導いた経験を例に「成果を上げるには組織のモチベーション(意欲)を引き出すことがより重要になる」と指摘した。
メイ氏は、危機感の共有▽過去を否定しない▽数字を使った説得▽チームのプライド意識を高める-の4点を意識したことを挙げ、「変化の必要を理解し、自分からことを起こす能力を高めたことが新しい試みを生んだ」と語った。
また、新日本プロレスの社長だった際には、誰もが無理だと思っていた米国スポーツ界の殿堂「マジソン・スクエア・ガーデン」での興行を目標に掲げ、1万6千席を満席にしたことを紹介。「やる気を起こすために時に大胆な目標を決めることも大切」とした上で、「常に最前線に立って社員と一緒に頑張るのがリーダーの役割」と強調した。