12月 西部例会 後藤謙次氏(政治ジャーナリスト)
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「批判意見は大切」 後藤氏政界トーク聞き入る
日本海政経懇話会西部例会(新日本海新聞社主催)が12月4日、米子市久米町のANAクラウンプラザホテル米子であり、元共同通信社編集局長で政治ジャーナリストの後藤謙次氏が「動き出す政界再編~カギ握る石破前首相」と題して講演した。石破茂前首相の退陣表明に至るまでの舞台裏のほか、現政権における石破氏の役割について語った。
石破氏を取材してきた後藤氏は、自民、公明両党で過半数を割った今夏の参院選以降の自民党内の状況を解説。「石破降ろし」が吹き荒れる中、2005年に「郵政解散」を仕掛けた小泉純一郎元首相からは衆院を解散し、総裁選前倒しを求める候補者に“刺客”を立てる方法もあると助言されていたなど、裏話を披露した。
台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁に対して石破氏が苦言を呈していることにも触れ「自民党は(政治信条が)対極にいる人たちがそれぞれ政権を担い、政局を維持してきた」と強調。「異論を唱える人があってこそ民主的な政権運営ができる。そういう意味では石破さんは価値ある政治家ではないか」と語った。

