12月 中部例会 後藤謙次氏(政治ジャーナリスト)

政局次第で石破氏復権 政治ジャーナリスト 後藤謙次氏が講演
日本海政経懇話会中部例会(新日本海新聞社主催)が12月3日、鳥取県倉吉市上井町1丁目の日本海新聞中部本社ホールであり、元共同通信社編集局長で政治ジャーナリストの後藤謙次氏が「動き出す政界再編~カギ握る石破前首相」と題して講演した。政治現場での豊富な取材経験に基づき、流動化する世界情勢や国内政治の中で、石破茂前首相がキーマンになり得るとする私見を説いた。
後藤氏は、台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁で急速に悪化する日中関係について「高市政権のど真ん中は全部親台湾派。中国との窓口が全くない。関係改善には6年くらいのスパンが必要」と分析。一方で「どこかで突破口を見いださなければならない」とし、首相在任中、比較的融和な対中政策をとった石破前首相が特使として北京に赴くことを、中国側が望んでいるとする現地記者の見立てを紹介した。
また、かつての自民党には反対勢力をも包摂して党を維持する力学が働いていたことに触れ「石破政権で枢要なポストに就いていた人のほとんどが、高市政権では要職に就いていない」と、党内が二極化していると指摘した。
その上で「自民が右にぶれる中、立民、国民、公明に自民リベラル派を加えた新勢力をつくる構想は必ず出てくる」と今後の政界の動きを予想。「その中心はおそらく石破前首相。石破さんの後ろに続く列ができるだろう」と、政局次第で石破前首相の復権もあり得るとの見方を示した。


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