12月 東部例会 里崎智也氏(元プロ野球選手)

誰でも日本一になれる 里崎氏「選択と決断重要」
日本海政経懇話会東部例会(新日本海新聞社主催)が12月2日、鳥取市のとりぎん文化会館であった。プロ野球ロッテで活躍し、2006年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で正捕手として日本代表を世界一に導いた里崎智也氏が「夢は超えられる」をテーマに講演した。誰でも日本一になれると持論を展開し、そのためには「選択」と「決断」が重要と説いた。
里崎氏は大学卒業後にドラフト2位でロッテに入団したものの、プロ4年目の02年シーズンに「打率0割4分3厘」と低迷。若手の突き上げもある中で「野球も人生も有限」と悟り、投手が投げる全てのボールを打てる理想の打者像を捨てたと告白した。
投手の癖なども把握して狙い球を絞るための研究に着手し、当時紙しかなかったスコアをかき集めた。対戦相手のパ・リーグ5球団に所属する投手を練習量を犠牲にしてまで分析した結果、翌03年は打率が3割1分9厘に劇的に改善され、1軍に定着したという。
高校3年の時、進路指導を受けた野球部監督に、プロになるには強豪大学に入るだけでなく、東京の大学で試合に出て個人成績を大会で出すことが何より重要と諭されたエピソードを紹介。帝京大に進学を決めたが「寮とグラウンドは神奈川県の山奥だった」と笑いを誘った。


